生鮮用ドリップ吸収シートの選び方 – 製造現場が伝える3つの判断基準
生鮮食品のトレー包装や保冷輸送に欠かせないドリップ吸収シート。「吸収力が高ければ問題ない」と思われがちですが、製造現場の視点では、用途に合わない選択が品質低下やコスト増を招くことも少なくありません。そこで本記事では、当社の製造ノウハウをもとに、ドリップ吸収シートを選ぶ際に押さえるべき3つのポイントをご紹介します。
① 吸収量で選ぶ – 食材に合わせた容量設計がカギ
適切な吸収量は、取り扱う食材によって異なります。
- 牛肉・羊肉・大型魚類:ドリップ(肉汁・水分)の発生量が多く、輸送中も持続するため、高吸収タイプが適しています。
- 鶏肉・豚肉:中程度の吸収量で十分なケースがほとんどです。
- 野菜・果物:過剰な吸収は乾燥や品質劣化の原因になります。低吸収タイプが推奨されます。
選定の目安として、予想されるドリップ量の1.5倍以上の吸収容量を持つシートをお選びください。輸送中の温度変化による結露にも対応でき、安心です。

② 材質で選ぶ – 接触面・底面・吸収体の役割を理解する
シートの性能は、表面材・底面材・吸収体の組み合わせで決まります。
表面材(食材に接する面)
食品グレードPEフィルム:表面がなめらかで食材が付着しにくく、トレーからの剥離もスムーズです。防水性・安全性にも優れ、食品接触規格に対応しています。
底面材(トレーや容器に接する面)
- 不織布タイプ:液体を吸収体へスムーズに導き、しっかり保持します。一般的な輸送用途に幅広く対応します。
- 穴あきPEフィルム:液体の通過が早く、補強効果もあります。ドリップ量の多い食材や長時間輸送に適しています。

生鮮吸水パッド材質
吸収体の素材
- SAP(高吸水性ポリマー)配合タイプ:吸水力が高く、長時間の輸送に最適です。
- デンプン系生分解性素材:環境配慮が求められる市場向けに、同等の吸収性能を維持しながら、使用後の環境負荷を大幅に低減できます。
③ サイズで選ぶ – 包装形態に合わせた適正サイズ
サイズ選びも、吸収性能とコストに直結する重要な要素です。
- トレー包装の場合:トレー底面よりもやや小さめのシートを選ぶことで、ドリップを効率的に吸収し、シートはみ出しによる見栄え低下を防ぎます。
- 保冷ボックス(氷鮮輸送)の場合:ボックス底面の約80%をカバーする大きめのサイズが理想的です。融解水を均等に吸収し、商品の品質安定に貢献します。
シートが大きすぎるとコストの無駄になり、小さすぎると吸収不足を招くため、包装形態に合わせた適切なサイズ選びが欠かせません。
製造現場からのアドバイス
上記3つの基準を総合的に検討することで、お客様の用途に最適なドリップ吸収シートをお選びいただけます。
当社では、これらの現場知見を活かし、お客様ごとの条件に合わせたカスタム提案を実施しております。吸収量・材質・サイズの組み合わせについてご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。また、無料サンプルもご用意しております。実際の製品をご確認いただきながら、最適な仕様をご検討いただけます。
